
国分ハウジング管理本部にて撮影(写真撮影/小形 一平)
代表取締役CEO 久保 範和氏
1988年鹿児島県霧島市生まれ。家業の不動産会社へ参画後、住宅事業を立ち上げる。大手ハウスメーカーの成功モデルを研究し、高品質な住宅を適正価格で提供する体制を構築。九州全域への拠点展開と、生産拠点となる企業等のM&Aを通じ、地域とともに成長する企業グループを目指している。
――不動産事業から始まり、住宅事業を立ち上げた経緯を教えてください。
家業の不動産会社にいた当時、土地や建売住宅の販売をメインに据えていた父とは、事業のあり方を巡って少なからず葛藤がありました。私は、当時から高いブランド力を誇っていた大手ハウスメーカーのような、高品質でデザイン性の高い住宅づくりへの強い憧れを抱いており、「ただ土地を売るだけでなく、お客様の暮らしそのものを支える住まいを提供したい」と訴え続けたのです。
新卒から自ら手探りで住宅事業を立ち上げた当初は、実績も知名度もなく、お客様に選んでいただくことの難しさを痛感する日々でした。右も左もわからない中、図面作成から内装、営業、採用まで全てを一人で担い、誰よりも現場に足を運んで泥臭く駆け抜けました。その苦闘の日々こそが、今の私の経営の原点です。
創業当時の未熟な私たちを支えてくださったのは、地域の方々の温かい眼差しでした。父との衝突を乗り越え、失敗を恐れず本気でお客様と向き合い続けた経験こそが、現在の品質とブランド力を支える強固な土台となっています。

1988年創業当時の国分ハウジング(画像提供/国分ハウジング)
――事業立ち上げ時、大切にしていた想いは何ですか?
不動産業から住宅事業へ踏み出した際、私が強くこだわったのは、土地をお引き渡しして終わりではなく、その先の暮らしまで責任を持つことでした。お客様の生活の質を本質的に高めるには何が必要なのか。その答えを追求するため、全国で成果を上げる大手住宅会社の営業手法や管理体制を徹底的に研究しました。
品質やデザインを磨き上げ、そこに私たちが培ってきた地域密着ならではの機動力を掛け合わせる。独自のビジネスモデルを信じ、どれほど厳しい環境でもプロとしての誇りを貫き続けてきました。
その積み重ねが、多くのお客様からの信頼につながり、現在では鹿児島県・宮崎県の両県において、年間着工棟数No.1(2024年度/株式会社住宅産業研究所調べ)という評価をいただいています。

高いデザイン性と快適な性能を兼ね備え、鹿児島・宮崎で年間着工棟数1位を獲得(2024年度)(画像提供/国分ハウジング)
――立ち上げ当初に直面した最大の壁と、それをどう乗り越えたか教えてください。
不動産を扱う基盤はあるものの、本格的な住宅事業をゼロから展開し始めた当初、私たちにはハウスメーカーとしての知名度もなく、お客様から選んでいただくことの難しさに直面しました。住宅という一生に一度の買い物において、当時の私たちはまだ無名の存在でした。
だからこそ大切にしたのは、小手先のテクニックではなく、本気でお客様と向き合う姿勢です。どんな小さな質問にも答え、当たり前のことをどこよりも誰よりも徹底すること。その泥臭い積み重ねが少しずつ地域に認められ、OB様からの紹介という形で信頼の輪が広がっていきました。あの必死に走り抜けた日々こそが、今の私の仕事のあり方を形づくる礎になっているといえるでしょう。私を信じて託してくださった当時の皆様には、今も深い感謝を抱いています。

「自宅でサウナを楽しみたい」という要望に応えた施工事例。どんな小さな声にも誠実に向き合い、プロの視点で暮らしの質を高める提案を行う(画像提供/国分ハウジング)
――鹿児島を拠点に、九州各地へ展開を決断された理由は何ですか?
私たちが目指すのは、地域の暮らしに必要な高品質な住宅を、適正な価格で供給し続ける役割です。鹿児島で培ったこの仕組みを確立できたとき、良質な住まいを求める他地域の課題を解決できると確信しました。九州各県への展開は、単なる市場拡大ではなく、地域特性に合わせた「納得のいく住まいの選択肢」を広げる挑戦です。
各拠点では現地の風土を尊重しながら、当社の標準化された品質と、徹底して効率化された供給体制を持ち込みます。特に重要視しているのが、プレカット工場との連携によるコスト競争力と、物流の無駄を省いた生産性向上です。これにより、これまで価格面で選択肢が限られていた地域の皆様にも、「自分らしい家」を持つ喜びを届けたい。住まいの選択肢が少ない地域こそ、私たちの力が最大限に発揮できる場所だと感じています。地域格差を埋め、どこに住んでいても高品質な家が手に入る社会を実現するべく、邁進してまいります。

国分ハウジング鹿児島店(画像提供/国分ハウジング)
今後は九州という広域を見据え、一棟一棟に心を込めた住まいづくりを加速させます。その持続的な成長の原動力となるのが、現場でプロとして輝く社員たちの存在です。
弊社では、完全週休2日制や年間休日110日に加え、残業時間を月平均5.5時間に抑えるなど、ワークライフバランスを意識した労働環境を実現しています。また、私自身が憧れていた「社食」の発想をもとに、店舗が点在する当社でも全社員が公平に利用できるよう、軽食の無償提供制度を導入。さらに、取得・復職率100%を誇る産休・育休制度や、ご家族へのサプライズプレゼントなど、さまざまな福利厚生を通じて、社員が長く働ける環境づくりに全力を注いでいます。会社が社員へしっかりと還元し、働きやすい環境を整えることが、高い生産性を生み、お客様への最高のサービスにつながると信じています。
今後は、各県で着工棟数シェア1位を獲得し、九州全体で圧倒的な供給体制を築く。その目標に向けて、私たちはこれからも歩みを止めません。実際に鹿児島以外の新たな地域へ展開していく中でも、私たちが各地で躍進できたのは、こうした環境に集まってくれた優秀な人材との素晴らしい「ご縁」に恵まれたからこそです。
社員たちが高いモチベーションを持って挑戦できるステージを整え続けることこそが、地域の皆様への最大の還元であると捉えています。常に現状に満足することなく、より良い住環境の創造に努め、適正価格で高品質な家を届けるという使命を果たすため、今後も九州各地で挑戦を続けていきます。

従業員家族を招待した大忘年会の様子。社員一丸となって九州各地で挑戦を続ける(画像提供/国分ハウジング)
Q:「いい住まい」とはどんな(条件を備えた)住まいだと思いますか?
A:住まい選びで最も大切なのは「日当たり」と「近隣環境との調和」です。過去に設計・建築した自宅での経験から、採光の重要性を痛感しました。周囲への配慮を大切にしつつ、家の中に自然光がしっかりと差し込む、心地よい住環境こそが理想だと考えています。
Q:ご自身がお好きなのは、どんなタイプの住まいですか?
A: 家族のコミュニケーションをとりやすい適度な広さの住まいです。大規模な住まいは家族の距離が遠くなりがちですが、85~100平米程度であれば家族の気配を感じやすく、自然と会話が生まれます。こだわりを詰め込みすぎるよりも、家族の距離感を大切にした空間が理想です。
Q:今後、どんな場所(立地)で暮らしたいですか?
A: 同世代の子どもたちが多く住む、コミュニティが成熟した分譲地がいいですね。近所の公園で友達と遊び、時には家族同士で食事を楽しめるような、活気ある環境で子育てをしたいと考えています。近隣住民と自然に交流が図れる場所が理想です。
吹き抜けリビングが開放感を演出する2階建てモデルハウス。豊富な収納や家事・仕事にも活躍するカウンターを備え、子育て世帯や共働き家族の暮らしを快適にサポート。24時間換気システムにより、一年を通して心地よい住まいを体感できます。

(画像提供/国分ハウジング)
白とグレーを基調としたシャープな外観に、木目調のバルコニーがぬくもりを添えるシンプルモダンなモデルハウス。室内には木のぬくもりあふれるナチュラルな空間が広がり、デザイン性と暮らしやすさを兼ね備えた住まいを体感できます。

(画像提供/国分ハウジング)
シックな外観と開放感あふれる勾配天井が魅力の平屋モデルハウス。ロフト書斎やスタディコーナー、ウォークインクローゼット、室内干しスペースなど、デザイン性と機能性を兼ね備えた、快適な暮らしを体感できます。

(画像提供/国分ハウジング)
SUUMO住まいのお役立ち記事