フランスやドイツなどヨーロッパでは、「城を個人で所有する」というのは結構よくある話。販売価格は数千万円~数億円で、一般人でも購入することができる。城に住むなんてまるでおとぎ話のようで、何とも羨ましい。
ところで、日本では「城を個人が所有する」ことはできるのだろうか? 少し調べてみると、現在残っている城郭のほとんどは各自治体や国が所有しているようで、例えば大阪城は大阪市、名古屋城は名古屋市、姫路城は国の所有となっている。ところが、実は日本にも、最近まで個人が所有していた城が存在する。そのひとつが愛知県犬山市の犬山城だ。現在犬山城を所有する、公益財団法人 犬山城白帝文庫の学芸員の方に、詳しいお話を伺った。
また、大分県の中津城も似たようなケース。もともと、城主だった奥平家の子孫が経営する民間企業が長く所有していたが、2007年、建物と周辺の土地などが売りに出された。その額は3億円。最終的に、埼玉県の民間企業に模擬天守などの建物のみを売却し、現在はこの会社の所有となっている。
日本では、滅多なことでは城が売りに出されることはないので、城主になるのは夢のまた夢。しかし意外にも簡単に、一城の主になれる制度があるのをご存じだろうか。その一例が、熊本城で15年以上続く「一口城主制度」だ。熊本城総合事務所の担当者に、詳しいお話を聞いた。
自分の思い入れのあるお城に名前が残るというのはやはりうれしいもの。最近では、大口よりも個人の寄付の件数がどんどん増えているという。この制度は平成10年から始まり、現在は第2期(平成21年~)。城の復元作業は現在も続いていて、完成までにはなんと50~100年かかるだろうとのこと。昔と同じ工法で復元していくため、手間も費用もたっぷりかかる。完成した姿が楽しみだ。
ちなみに、この「一口城主制度」の取り組みは、名古屋城(愛知県)や二条城(京都府)など、他の地域にも広がりつつある。あなたの住んでいる街にも、城はあるだろうか?城は街の観光名所であり、地元の人にとっての誇りでもある。なにより「私、城を持ってるよ?」って言えるのって、ちょっとかっこいいかも。
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