もうすぐ冬休み。実家に帰省すると「ちょっと寒いけど、木造の一戸建てはいいなー」と感じる人も多いのでは?最近は建築技術の発達により、高気密・高断熱で夏も冬も快適、さらに地震や火災に強い木造住宅も多く、その良さが見直されているのだ。
そこで今回は、木造住宅に使われる木について、株式会社アルファフォーラムの代表取締役社長・小林靖尚さんに話を伺った。まず、木造住宅にはどのような木が使われるのだろうか?
「家のどの部分に使用するかによっても異なりますが、例えば各階ごとに設ける管柱であれば桧や杉、アカマツ、ホワイトウッドなどが一般的ですね。これらの材木は、キルンドライ(人工乾燥によって水分を蒸発させることで割れやねじれを防ぐ方法)やエンジニアードウッド(細分化された木材を接着させて再構築する方法)などの加工を施してから使用されます」
こうした木材、1本あたりの値段はそれほど高くはないとのこと。構造材の施主支給のサポートを行っているサイトPICCOLOによれば、桧のエンジニアードウッドで短辺105mm、長辺105mm、長さ3mのもので4200円(10月16日現在)だった。これが4mになると6160円になる。では、大黒柱はどうなのだろうか?
「使用される材木は桧や杉などが一般的ですが、“見え掛かり”といって人目に触れる部分が何面になるか、小節があるかないか、年輪の模様はどうなっているかなどによって価格が異なります。6寸(180mm角)の大黒柱は素材の売り値段では5万円程度です。例えば、節のない面を四面にした場合、一面の3倍~5倍くらいの値段になると考えてください。また、けやきや赤味材、秋田杉などあまり出回っていない材料を使用すると金額はかなり高くなります。秋田杉の4寸角赤味四方柾4m材(丸太の赤味の部分だけを使って製材した120mm角、四面が柾目、かつ無節)などは100万円近くなるものもありますね」
これ以外にも柱の四隅の皮を削り残しておく「面皮柱(めんかわばしら)」や丸太の皮を剥いて表面を滑らかになるまで磨いて使用される「磨き丸太」なども大黒柱に使用されることがあるそう。
こうした木で建てられた木造住宅を長持ちさせる秘訣は乾燥にあるという。
「とにかく木の天敵は湿気です。家を建てるときに使用する防腐剤も一般的には5年以上は保証されていません。それからはきちんとメンテナンスすることが大切になります。怠ると結露によってカビが生えたり、それが原因で痛んだ部分を好んで食べるシロアリで家の寿命が短くなるので、きちんと管理しましょう」
日本最古の木造住宅のひとつは、「箱木千年家」と呼ばれる室町時代に建てられたものだという。時代を超えて残る木の家の魅力、もう一度見直してみては?
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