府中市は東京都下中、人口が八王子市・町田市に次いで3番目に多いながらも、市民の半数以上が市内に通勤・通学し、夜間人口と昼間人口がほぼ同一であり、職住隣接と充実した行政サービスから、「全国優良都市ランキング・行政サービス水準」で全国第1位を獲得(2008年日本経済新聞社・産業地域研究所)するなど、生活実感満足度が都内屈指の街。その玄関口である府中駅そばに今年の7月14日に登場したのは、パティシエール(女性パティシエ)のお店です。
スイーツ番長(以下、番長)「小ぢんまりとしながらも大きなガラス張りで、通りのけやき並木に溶け込んだ女性らしく可愛い素敵なお店ですね。」
渋谷奈緒シェフ(以下、渋谷)「ボンボニエール(Bonbonniere)とはフランス語でキャンディなどお菓子を入れる、可愛い小箱や小鉢のことです。小さいながらもお客様に可愛いケーキ屋さんと、親しまれるように名付けました。今はまだオープンしたばかりで、すみずみまで目が届くように製造は私一人、販売スタッフも一人で小ぢんまりと可愛い規模でやっています(笑)。定番の焼き菓子から、プリン、シュークリーム、ショートケーキといった親しみのある品ぞろえをしています。」
番長「以前は老舗有名店の成城アルプスに勤務されていたそうですね。」
渋谷「はい。成城という独特の土地柄と伝統で培われたお店で、いろいろと勉強させていただきました。現場においてはどうしても肉体的なハンデもつきまといますが、みなさんに支えられて独立することができました。」
番長「府中にお店を出されたわけは?」
渋谷「独立するときは地元(東京・稲城市)の多摩エリアと考えていて、庶民的でしかも都会的な生活感のある場所を探していたらこの府中に出店することになりました。府中駅はデッキで車歩道が分離され百貨店やシネコンがあるかと思えば、その下に昔ながらの横丁も残っていて、活気があり暮らしやすい街だと思います。市内循環の100円バスや羽田空港へのリムジンバス、名古屋行きの高速バスも発着しています。」
番長「府中といえば大國魂神社や府中宿といった、歴史と由緒ある街のイメージですが、日中は小さいお子さん連れのお客さんが多いですね。」
渋谷「府中市は子育て支援に積極的で、共働きや残業などで帰宅が遅い家庭の子どもを午後5時から10時の間で預かるトワイライトステイ事業に取り組んでいて、保育園や学童クラブなどの施設へのお迎えもしてくれるのです。児童館や図書館などの施設も多く、ニューファミリーも多くみかけます。」
番長「そんなお客さんで、可愛いお菓子箱は、パンパンに膨れてしまいそうですね!(笑)」
パティシエールのお店はここ数年増加傾向だが、女性ならではのこまやかな配慮と可愛らしさで、渋谷シェフのお店は、府中の市民の幸せのお菓子箱“Bonbonniere”としてにぎわいを見せていた。
●プリン(280円)
●ポティロン(370円)
●ショコラオランジュ(380円)
店の前のけやき並木は、周囲6mを超える古木も存在し、欅(けやき)並木として唯一の国指定天然記念物(2010年現在)で、大國魂神社の参道でもあります。1062年に源頼義・義家父子が前九年の役の凱旋時に大國魂神社に苗木を寄進したのが始まりといわれ、徳川家康が関ヶ原・大阪の陣の戦勝の御礼に馬場を寄進した際に整備されたと伝えられています。今もなお江戸初期のものが数本残っており、南北に約800mにわたるおよそ150本を超えるけやき並木は、四季を問わず、市民にその景観を楽しませてくれています。
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