東急東横線の急行停車駅で、慶應義塾大学日吉キャンパスのある住宅地として発展してきた日吉周辺。2008年には東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンライン始発駅として利便度がますます向上している。そんな駅周辺には本格的パティスリーは少なかったが、焼き菓子から生ケーキまでそろうパティスリー デコラシオンがこの夏の6月にオープンした。
スイーツ番長(以下、番長)「開業されて、まだ3カ月足らずということですが、平日の午後にもかかわらず家族連れや主婦の方などでにぎわっていますね。」
石井貴則シェフ(以下、石井)「駅からは多少距離がありますが、綱島街道沿いなので自転車で立ち寄りやすいのと、駐車場も完備していますので便利と感じていただけるようです。この通りは中原街道につながっているので都内へは10分もすれば入れます。なので車通勤のお父さんたちや営業関係の方にも目に留まるようで、さまざまな方にご利用いただいています。」
番長「ご出身は日吉なのですか?」
石井「実家は川崎市多摩区です。かつては多摩川梨の名産地でしたが今は宅地化が進み、付近はすでに洋菓子店も沢山あるので、開業にあたってはあえて実家の側は避け、馴染みのあるJR南武線沿線を中心に物件を探しました。日吉あたりはパティスリーが少なく、緑も豊かでそこがなんとなく実家の環境に近い感じもしましたので。」
番長「ケーキ屋さんが少ないとは意外ですね。大学や私立高校も多く学生街のイメージもありますが、古くから住宅地としても発展していて、放射状に整備されている駅南側の商店街は発達しているのに。」
石井「そうですね。飲食店は多いようですが。」
番長「そんな日吉の地で、どんなパティスリーを目指していますか?」
石井「僕の修業してきたお店もそうでしたが、地域に根差した店にしたいですね。妻は販売を手伝ってくれていますが、自分たちにも2歳になった子どもがおりまして、そういう意味では心から子どもたちや家族が安心して美味しく食べられるお菓子づくりをしていきたいですね。開店したばかりなので、これから色々とバリエーションを増やしていきたいと思います。落ち着いてきたらお菓子教室も開きたいです。日吉ならではのスイーツもできたらいいですね。」
番長「そういえば、ご実家の多摩川梨も有名ですが、かつて日吉は”イチジク”の名産地だったそうです。今では生産農家が減ってしまって、市場には出回らず港北区内の青果店や都内の老舗果物店に卸しているだけだそうですが。隣の綱島周辺は、かつては都内の市場にも出荷するほどの”桃”の名産地だったようですよ。」
石井「ご当地スイーツもいつか手掛けられたらいいなと思っています。デコラシオンとは”デコレーション”すなわち”装飾する”という意味のフランス語です。私たちの店を訪れてくださる皆さんの幸せを、私たちのお菓子でデコレーションできるよう、これからもスタッフ一同頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。」
●桃のミルフィーユ(420円)

フルーツの甘さや香りを活かしたクリームのミルフィーユ。冬はいちごなど季節によって果物が変わる。たっぷりのカスタードと生地のサクッとした軽い食感で、軽やかな美味しさを楽しませてくれる。
●ボワドロゼ(420円)

フレッシュないちごを使用したムース、アーモンドの生地、ホワイトチョコレートとフランボワーズのムースと、同じ構成のフィヤンティーヌ、アーモンドの生地という多層のいちごみるく風味のケーキ。子どもも大人も大好きな味をより美味しく綺麗に仕上げた。
●カプチーノ(420円)

チョコレートとコーヒーのムースの中にはシナモンのブリュレが。砕いたコーヒー豆とフィヤンティーヌ(焼いたクレープ生地を砕いたもの)のサクサク感と広がる珈琲の風味。まさしくこれが食べるカプチーノ。
1976年神奈川県川崎市生まれ。アルバジョン(世田谷区)に勤務後、日本菓子専門学校助手を務め、
パティスリー デコラシオン
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