住まいの雑学
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2012年8月2日 (木)

夏は涼しく、冬は暖かい。洞窟での暮らしって意外と快適!?

doukutsu
Photo: iStockphoto / thinkstock

毎日暑くてたまらない。こうも暑さが続くと、避暑地はもちろん、とにかくどこでもいいから涼しい場所に逃げ込みたくなる。

例えば、洞窟。映画『亀は意外と速く泳ぐ』では、蒼井優が洞窟に住む女の子を演じており、インパクトが抜群だったが…。とはいえ“洞窟に住むなんて、映画やドラマの中だけの話でしょう?”と思いきや、世界には実際に洞窟で暮らしている人々がいる。

その一例として、中国・黄土地帯の広域に分布する窰洞(ヤオトン)と呼ばれる洞窟での暮らしについてご紹介しよう。

ヤオトンの形状は、主に下沈式と山懸け式の二種類に分かれている。下沈式では、最初に平坦な土地を四角形型に掘り下げ、その穴の四面から横に穴を広げていく。もう一方の山懸け式では、山や崖を利用して横に穴を掘り進めていく。山懸け式ヤオトンでは、入り口付近を塀で囲んで美しい庭をつくったり、太陽光を入りやすくするために高い天井を設けたりと、さまざまな工夫が施されているのが特徴だ。

地下という性質上、年間の室温が安定しており、夏は涼しく冬は暖かい。また風や騒音を遮るため、静かで落ち着いた暮らしを送ることが可能だ。しかも、電気や水道も備え付けているところが実は多く、ヤオトンで長年暮らしてきた人によれば「ほかの環境で暮らす姿は想像できないほど快適」らしい。

最近では環境保護の視点から、このようにエコな側面をもつヤオトンを見直す動きがあるという。4000年もの歴史がある洞穴式住居に現代建築の技術を掛け合わせれば、光が入りにくい、湿気が多い、災害時の不安といった欠点も克服できるかもしれない。エネルギー問題や温暖化問題が年々山積みとなる中、彼らが実行するような自然の力を利用した避暑対策は今後さらに注目を集めそうだ。

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