街・地域
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スイーツ 番長
2012年7月13日 (金)

職人魂が宿るパティスリーショコラトリー シャンドワゾー(川口)

【連載】スイーツ番長presents:パティシエのいる街には幸せが住む Vol.45

川口は高度経済成長期に国内の代表的な工業都市として名を馳せ、鋳物職人の街として吉永小百合主演の映画「キューポラのある街」の青春ドラマの舞台となった街である。その鋳物の技術力は東京オリンピックの聖火台となったことでも有名だ。現在の川口は東京から荒川を跨いだ埼玉県の入口として、その交通の便の良さから、駅周辺は高層マンションが立ち並んでいる。そんなかつての職人の街に、こだわりのフランス菓子職人の店がある。

スイーツ番長(以下、番長)「パティスリー、ショコラトリーと掲げていますが、宝石のようなボンボンショコラも並んでいて、チョコレートも豊富につくられていますね。」

村山太一シェフ(以下、村山)「ベルギーの老舗ショコラトリーでチョコレートも勉強しました。独立するならば、チョコレートもやりたいと思っていたので、それなりに、商品を受け入れて貰えそうなライフスタイルのある地に出店を考えました。」

番長「それで川口の地なのですか?」

村山「はい、埼玉県生まれの僕としては、地元に店を持ちたいと当初から思っていました。川口は新宿から20分強という立地で、都内に通勤する住人も多く、どちらかというと、都心のデパ地下や有名店でお菓子を購入したりする消費志向のある人たちが多いのかなと思います。自分がつくるお菓子はそういうライフスタイルの方が受け入れてくれやすいかと思いまして。」

番長「川口は“職人の街”というイメージでしたが、意外ですね。」

村山「今は、駅西口はマンション群になっていますし、ここも以前は、ねじ、ボルト、ナットなど金属機械部品を扱う店だったそうです。」

番長「金属部品屋さんがあった場所が、こんなスタイリッシュなケーキ屋さんになって、道行く人は驚いたでしょうね。」

村山「でも職人が関わっているという意味では変わりありませんね。(笑)」

番長「シェフがお菓子職人になろうと思ったきっかけはなんですか?」

村山「小学生時分から家でクッキーとかを自分で焼いていました。家族や友人に食べてもらっているうちに“おいしい”と周りから誉められるようになって、中学、高校生になっても、調子に乗ってお菓子を色々とつくり続けていました。だから当然のようにパティシエを目指しました。」

番長「誉められて伸びるタイプですね(笑)。そんなシェフのお菓子づくりのこだわりを教えて下さい。」

村山「最近のスイーツは甘さを抑える傾向にあります。しかしそれだと食べ易いけれど印象が薄くなりがちになってしまう、というのが僕の感想です。タルトなど生地は厚めに骨太な感じが好きです。素材感を大切に、甘さ、香ばしさ、酸味のハーモニーが感じられるように心がけています。糖を抑えることよりも、甘さはあるけれどそれだけではない美味しさを構築しています。」

番長「ところで店名のシャンドワゾーとはどんな意味ですか?」

村山「Chant d’ Oiseau(シャンドワゾー)とは、“シャンドワゾー教会”や“シャンドワゾー通り”といった、ベルギー時代に勤務していたブリュッセルの地名が由来です。Chant d’ Oiseauはフランス語で“鳥のさえずり”という意味なのです。」

番長「そうなのですか。思わず小鳥たちもさえずりたくなるような、綺麗で美味しそうなお菓子たち。お店の前の通りも、いつか“シャンドワゾー通り”と呼ばれるようになったら素敵ですね。」

村山「はい、そう呼んでいただけるように、日々おいしいお菓子づくりに励んでいきます!」

●グルマンディーズ・デ・ドワゾー(420円)

パティスリーショコラトリー シャンドワゾー(川口)

オープン当初からの同店を代表するケーキ。キャラメルナッツのタルトに、ムースのような極限の柔らかさのガナッシュをアレンジ。旨味の強い組み合わせを、ガナッシュの口どけとジュレパッションでキレを演出。骨太の味でくどくない美味しさが素晴らしい。

●シブースト・フランボワーズ(420円)

パティスリーショコラトリー シャンドワゾー(川口)

ブリュレの香ばしさ、シブーストのムースのシュワとした甘い口どけ、フランボワーズのジュレのキッチリとした酸味、とバランス表現が素晴らしい。厚めの存在感あるタルト生地に粒々したフランボワーズジャムが満足感をもらしします。

●ボンボンショコラ各種(1個210円より)

パティスリーショコラトリー シャンドワゾー(川口)

ベルギーの老舗ショコラトリーにて経験を積み生まれた本場仕込みのチョコレートはおいしくて美しく、それでいて価格は抑え目。1粒、2粒と自分用から、化粧箱に入ったプレゼント用など、顧客から多用途に親しまれている。

シェフの「街のお気に入り」 「キュポ・ラ広場」
川口駅東口にある、約3000㎡ものの大きさの公共広場。樹木が植栽されモニュメントもあり、市民の憩いの場として設けられた。中央にはイベントスペースもあり、催事やフリーマーケット、コンサートなどさまざまなイベントが催され、市民に開放している。
HP:http://www.city.kawaguchi.lg.jp/kbn/44010007/44010007.html
村山太一シェフProfile
パティスリーショコラトリー シャンドワゾー(川口)埼玉県大宮市生まれ。春日部市のパティスリーシェーヌに5年勤め、その後浦和のパティスリーアカシエのオープニングスタッフとして1年勤務。後にベルギーのパティスリーyasushi sasakiとベルギーの老舗ショコラトリーで経験を積む。帰国後1年の準備期間を経て、2010年10月川口にシャンドワゾーを開業。
ShopData
パティスリーショコラトリー シャンドワゾー(川口)パティスリーショコラトリー シャンドワゾー
埼玉県川口市幸町1-1-26
Tel. 048-255-2997
営業時間10:00~20:00 定休日火曜
京浜東北線川口駅より徒歩6分
シックでスタイリッシュな白いエクステリアと落ち着いた趣の店内には、クロワッサンやカヌレなども並び、焼き上がるたびに売り切れる隠れた人気商品もあります。
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