神楽坂エリアへは東京メトロ東西線神楽坂駅、都営大江戸線牛込神楽坂駅、そしてJR総武・中央線、東京メトロ有楽町線・南北線・東西線は飯田橋駅と、都内東西南北からのアクセスが意外と良い。
飲食店が多いことでも知られ、必然と激戦区になりレベルもあがり、個人店など美食がウリの店が沢山ある。かつては花街で、料亭街のなごりがあり「和」のイメージが強いが、フランス政府の公式機関「日仏学院」や関連施設が近隣にあることから、在日フランス人が多く集い、レストラン、ビストロ、ワインバーなど約50軒ものフレンチがひしめく。いつのころからか神楽坂はプチ・パリと呼ばれるようになったそうだが、震災による福島原発事故で、チェルノブイリ原発事故の国民的トラウマを持つフランス人の多くは帰国してしまい、かつてのプチ・パリのにぎわいはまだ戻ってこないようである。そんな神楽坂にプチ・パリよ再び、とレストランでのシメといえる「デセール」(食後のデザート)の専門店が、2012年3月3日にニューオープンした。
スイーツ番長(以下、番長)「白で統一された店内、とても清々しいですね。大きなカウンターキッチンがほかのパティスリーと趣を異にしていますが?」
吉岡浩太シェフ(以下、吉岡)「うちは、カウンター席でアシェット・デセールをお出ししています。アシェット・デセールとはコース料理の後に供される“皿盛りのデザート”のことで、つまりは出来たてのデザートが食べられるお店ということです。」
番長「目の前のカウンターキッチンでシェフがつくられるのですか?」
吉岡「はい。オーダーをいただいてから一皿一皿おつくりいたします。メニューもありますが、材料の許す範囲でリクエストにもお応えいたします。」
番長「お寿司屋さんみたいなライブ感があって楽しいですね。できあがる工程が見られるから、自然とシェフとの会話も楽しめますね。」
吉岡「はい、今何をしているのか、その材料は何なのか、と皆さんによく尋ねられます。」
番長「都内でもデセールをやっているお店は希少ですから、わざわざよそから来られるお客さんもいるのでは?」
吉岡「そうですね。以前は文京区小石川のお店でデセールをお出ししていたのですが、地元のお客様が中心でした。ここに移ってからはよそからおいでになる方も多いです。神楽坂はメインストリートを中心に路地路地に飲食店が並び、そのすぐ裏手には閑静な住宅街やマンションがあります。寺社や大学、そして出版・印刷関連の企業もあったりと、山手線内という都心にありながら、銀座や六本木の繁華街とは違う生活感のある賑わいが特徴的です。もっとも、近隣の街に住んでいる私もそこに魅せられて神楽坂に出店したわけですが。(笑)」
番長「デセールだけではなく、テイクアウトのケーキや焼き菓子もありますね。」
吉岡「はい。デセールに使用するフランス産の高級バター“レスキュール(LESCURE)”の特性を活かしたケーキや焼き菓子も販売しています。もちろんショートケーキなどの定番スイーツやバースデーケーキなどのホールタイプもご用意しています。」
神楽坂の駅から徒歩1分の路地に広がるレスキュールの香ばしさ。この春、プチ・パリといわれる神楽坂にまた一つ名物が誕生した。
※カウンターデザートは16時から20時(月火お休み)の限定です
●カウンターデザート(各種950円より)

カウンター席にて吉岡シェフが目の前で調理し提供する出来立てのデザート。その日のメニュー5品のほか、要望を伝えれば即興で自分だけのデザートをつくってくれる。こちらはオーダーしたパンケーキ。ブルーチーズの生地に焼きアイスクリームという、驚きの組み合わせ。
●ショコラバナーヌ(480円)

チョコレートのムースとバナナのムースをココアのソースでグラサージュ。“チョコバナナ”という慣れ親しんだ風味なのに、ふんわり濃密で優美な口溶けは“ショコラバナーヌ”と呼ぶに相応しい逸品です。(テイクアウト商品)
●オペラピスタチオ(525円)
シェフお気に入りスポット 「神楽坂の飲食店」
「神楽坂といえば、やはり商店街の飲食店。庶民的な定食屋さんやミシュラン星つきレストランととにかく多彩です。パン屋さんや和菓子屋さんも多いですね。猫がたくさんいる街としても知られています。メインストリートの早稲田通りから路地に入れば、名店がそこここに見つかります。起伏に富み路地の先が階段だったりと、散歩するのがとても楽しいですね。」と吉岡シェフ。
吉岡浩太シェフProfile
明治記念館にて洋菓子の基礎を学び、菓子コンクール等に多数出場・入賞を果たす。その後コンラッド東京内レストラン「ゴードンラムゼイ」のパティシエとして勤務。翌年には、同ゴードンラムゼイグループ「ラ・ノアゼット」のスーシェフとして渡英。1年半同職を勤め帰国し、「KOHTA YOSHIOKA PATISSERIE TABLE」のシェフパティシエに就任。2012年3月、神楽坂に自店である「ATELIER KOHTA」をオープン。
ShopData
ATELIER KOHTA(アトリエコータ)
東京都新宿区神楽坂6-25
Tel:03-5227-4037
営業時間:テイクアウト 10:00~20:00
カウンター(デセールメニュー) 平日16:00~20:00、土日祝11:00~19:00
年中無休(カウンターは月・火曜日定休)
東西線「神楽坂駅」1番出口より徒歩1分
HP:http://www.atelierkohta.com/
白をベースに赤がアクセントとなったスタイリッシュな店内に9席のカウンター。店頭にはテイクアウト用の生菓子約15種、焼き菓子約20種が。レスキュールバターと北海道クリームチーズを使った「神楽坂チーズケーキ」は、早くもご当地スイーツとして評判。
(取材、著、写真:スイーツ番長 / 取材、データ記事:蓮沼ちひろ)
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