不動産経済研究所が「2011年全国マンション市場動向」をまとめた。昨年に全国で新期発売された分譲マンションの戸数は、2年連続の増加となる8万6582戸。発売戸数の多い不動産会社の上位20位までのランキングも発表している。はたして、最多戸数を発売した不動産会社はどこか?
■全国で5331戸発売した三菱地所レジデンスが初のランキングトップ
不動産経済研究所が発表した「2011年 全国マンション市場動向」によると、全国で年間のマンションの発売戸数が最多だったのは、三菱地所レジデンスの5331戸。これまで何度もトップを確保していた大京は4位だった。三菱地所レジデンスが初のトップになったのには、理由がある。2011年1月に三菱地所と藤和不動産が合併して、三菱地所レジデンスとなったからだ。2010年では、藤和不動産はランキング5位、三菱地所は7位で、合計すればすでにその年のトップの大京を上回っていたので今回のランキングは順当ともいえる。
発売戸数トップを走ってきた大京は、その社名より「ライオンズマンション」というブランド名のほうが知られているかもしれない。三菱地所レジデンスは、現在「ザ・パークハウス」というブランド名で展開している。近年は、マンションのブランド名を強化する動きがあり、2位の野村不動産は社名と同程度に「プラウド」ブランドを宣伝しており、3位の三井不動産レジデンシャルは「パークホームズ」や「パークシティ」など、5位の住友不動産は「シティハウス」や「シティテラス」などのブランド名でマンションの発売をしている。
■2011年のマンション発売戸数は8万6582戸、平均価格は3896万円
「2011年 全国マンション市場動向」によると、2011年の全国のマンション発売戸数は8万6582戸だった。2010年の8万4701戸、2009年の7万9595戸に対し、2年連続の増加となった。
地域別にみると、全国シェア51.4%にあたる首都圏(一都三県)で前年比0.1%減の4万4499戸だったことに加え、近畿圏2万219戸(6.9%減)、東北967戸(33.1%減)、北陸・山陰121戸(53.1%減)の4地域で減少した。東日本大震災の影響で、東北、特に福島県での落ち込みが目立つという。一方、東海・中京圏6227戸(2.2%増)、北海道1791戸(49.1%増)、関東(茨木、栃木、群馬、長野、山梨)935戸(28.3%増)、中国3022戸(52.7%増)、四国1016戸(39.0%増)、九州7785戸(29.5%増)では前年より増加し、全国としての発売戸数を伸ばす結果となった。
また、2011年の新築マンションの分譲価格は、全国の平均価格が3896万円/戸(前年比3.1%下落)、㎡当たりでは54.3万円(2.5%下落)だった。なお、2010年は4022万円/戸(55.7万円/㎡)、2009年は3802万円/戸(52.0万円/㎡)だった。
地域別にみると、首都圏は前年比ダウンの4578万円/戸(65.0万円/㎡)、近畿圏は前年比アップの3490万円/戸(49.9万円/㎡)、地方の主要都市ではダウントレンドだった。
2012年の発売戸数について、同研究所では全国で前年比15.5%増の約10万戸を予想している。首都圏では前年比19.1%増の5万3000戸、近畿圏では2.4%増の2万700戸、東海・中部圏では4.4%増の6500戸などと見ている。
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