6月18日,19日に埼玉スーパーアリーナで開催された積水ハウス主催の「住まいの夢博」に行ってきた。この「住まいの夢博」は住まいを建てたい人が、積水ハウスの家造りへの取り組みなどの説明を受けたり、実際に家づくりがどう行われるのかを見たり、触れたりできるイベントで、毎年行われている。
今年は東日本大震災の影響で4月に行われる予定が6月になった。受付を通り中へ入ってみると、中の構成としては大きく3つに分かれているようだ。環境、テクニカル、ライフスタイル……順を追って見てみよう。
■環境(エコロジー)
まず目に飛び込んできたのは<太陽光パネル>の展示。
ご存知の通り太陽のエネルギーで発電できるという、環境にとても優しい発電システムだ。
「例年ですと環境意識の高い一部の方が関心を持ってご覧になっていましたが、今年は節電の影響で、ほとんどの方が足を止めたり、どのくらいの価格で設置できるのかお問い合わせいただいております」(太陽光発電メーカーの担当者)。
積水ハウスは環境省から「エコ・ファースト企業」の認定をうけており、太陽光発電システム導入の際には独自の補助金制度による特別料金で設置が可能とのことだ。
また、設備各社のブースではエネファームの展示も複数あり、どこも人が多かった。エネファームとはガスや灯油などから電気をつくる設備で、発電の際のエネルギーで同時にお湯をわかすことができるシステムで、つくった電気を電力会社に売ることもできるため、いま注目されている。
■テクニカル
技術部門では大きくは基礎地盤と建物構造に分かれていた。
基礎地盤の展示スペースでは、埼玉県が発表している断層マップが展示されており、熱心に見ている人も多かった。やはり震災の影響だろうか。
「弊社は震災前と後で基礎工事の方法を変えたりはしていません。以前から家を建てるときは全戸地盤チェックを行い、それぞれの地盤に合わせて必要な工事を行っているからです。震災前は地盤工事を実施するとお伝えするだけでしたが、震災後は工法について具体的に説明を聞きたいとおっしゃるお客様が増えました」(担当者)
建物構造では、SW構造(木造)、β構造(鉄筋構造)、NB構造(軽量鉄骨)と、それぞれの工法ごとに、普段はみることができない実物大の構造模型が展示されていた。
まずSW構造(木造)。積水ハウスが独自に開発した木造工法で、接合はすべて金属部品を用いて行われており、ビスの固定方法や釘を打つ間隔まで、構造計算を元に規格化されているとのこと。
「ですから、品質にムラがなく、計算どおりの高い頑強性を生み出せるんです」(担当者)実際の部材で梁を固定する体験スペースも用意されていた。
外壁に用いる耐火パネルにも特徴があった。パネルはいわゆる瀬戸物で、特殊な粘土を用い、1100度の高熱で焼いたもの。そのため固く、キズにも強く、汚れにくい、そして燃えにくいというメリットがある。
「もしも隣家が火事になり火がやってきても、燃え移ることはありませんし、パネルが焼け焦げることもないんです」(担当者)
■ライフスタイル
つづいてライフスタイルスペースに移ると、まず「トモイエさんち」というモデルハウスがあった。
このモデルハウスは「忙しい共働き夫婦のトモイエさん」が暮らす家、というコンセプトでつくられており、忙しい夫婦にも使いやすいように収納や動線が工夫されたプランになっていた。また、一段下がったリビングには、ホームシアター設備が備わり、映画館にいるような臨場感に驚いている見学者も多かった。ほかにも子どもを見守れるキッズスペースなど、プランニングの参考になりそうだ。
そのお隣には、「ディア・ワン」という、犬と共に暮らしやすい部屋づくりを提案しているスペースがあった。汚れにくく傷つきにくい床や、ペット専用のシャワースペースなど、ペットも家族の一員だという人にはウレシイ機能が充実。展示場ではホンモノの犬が2匹、室内で遊んでいるコダワリっぷりだ。
■メーカー展示、イベントも盛りだくさん
会場にはほかにも、ガス会社、電機メーカー、保険会社、金融機関、リフォーム会社など、住宅に関するさまざまな企業が出店していて、会場を一周すれば家づくりに必要な情報は全て得られるようになっていた。特に今年は、先ほども触れたが、エネファームなどのエコ設備、地震に備えた耐震リフォームなどに関心が集まっているとのことだ。
■子ども連れも楽しめるアミューズメントも充実
そのほかにも、被災地応援のための福島特産物販売コーナーがあり、福島の名産品が多く並び、こちらもにぎわいを見せていた。また、子どもの手づくり体験教室やキッズコーナーも充実。さらには「ゆるキャラ応援団パレード」も企画され、各社のキャラクターのぬいぐるみに子どもたちは大喜びな様子だった。
「積水ハウスはおかげさまで、今年で創業50周年を迎えました。このイベントは家族みんなで楽しく、弊社の家づくりの取り組みについて知っていただくことを目的にしています。イベントには、弊社で家を建てていただいたオーナー様にも多くご参加いただいております。家を建てた後も末永いお付き合いをいただいていることが、弊社の家づくりにご満足いただいている結果であろうと、大変感謝しております。今年は大きな震災もありましたが、今回のイベントが、改めて安心して暮らせる住まいを考えるきっかけとなれば幸いです。」(積水ハウス森田部長)
住まいの展示イベントの枠を超えた、家族みんなで楽しめるイベントになっていたことには意外だった。
住まい探しに興味がある人も、まだ具体的に考えていない人も、遊園地に行くような気持ちで足を運んでみるのもいいかもしれない。
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