“リフォームしなくてもOK”な中古マンションだったから購入を決めたはずなのに、キッチンの壁を撤去したのを皮切りに、結局、大がかりなリフォームに突入した私たち。
あるとき夫が言い出した。「よくさあ、レストランとかで外壁みたいなのを壁に張ってるだろ? あれ、いいなあと思って。今日、外壁材のショールームを見てきたんだよね」
ショールームにまで行ったということは、もうすでに夫の心は決まっているということだ。
(コスト上がるなあ…)と思いながらも、私は、以前から気になっていたエコカラットを提案してみた。エコカラットとは、室内の「ニオイ吸着」や「調湿」効果があるといわれているタイル状の壁材。室内を快適にする機能がついているという点に、夫も興味しんしん。翌日さっそくショールームへ行き、実物を見たうえで、リビングと玄関の壁に張ることに決めた。
問題は、施工と材料の調達。施工はキッチンの壁を撤去してもらった内装の施工会社のタイル職人さんたちがやってくれることに(施工経験のない材料に関しては、施工を引き受けてくれない会社もあるとか。その点、わが家はラッキーだった)。材料の調達はエコカラットを提案した私の仕事。インターネットでみつけた名古屋の建材卸会社から、価格の約半額で買えることになった。
わが家が選んだ「プレシャスモザイク カッセ」というタイプは、タテ30.3cm・ヨコ30.3cmのシート状のエコカラット。11枚入りのケースが定価で7590円だ。さて、これを何ケース頼めばいいのだろう。施工するのはリビングと廊下に合計4箇所。「リビングの高さ2m・幅5mの壁になら…高さの分で7枚、幅の分で17枚あれば足りるから7×17で119枚?11枚入りのケースが11個あれば足りるわね」。今から思えば、このアバウトな計算の仕方が敗因だったのだ。
発注から3日後、35ケースのエコカラットと、専用接着剤(20kg入の缶)、施工用の道具一式(専用カッターなど)が届いた。「なんか、ずいぶん多い…」、一瞬、不安が頭をよぎった。「発注しすぎちゃったかも…」。不安は的中。翌日、張り終わった現場に行ってみると、そこには未開封のエコカラットが6ケース。35ケースも買っちゃったけど、29ケースで足りたみたい。アバウトな計算で多めの発注になっていたうえに、中途半端に余ったり削ったりした材料も、職人さんたちが無駄なく上手に使ってくれたこともあり、大量に余ってしまったらしい。
「足りないよりは、よかった!」とでも思わなければやっていけない敗北感。半額近い金額で買えた!と喜んでいたけれど、送料や道具代、発注の手間ひまを考えると、実は、そんなに安くできたわけではなかったのかも……。
今、わが家のトランクルームには、余ったエコカラットが「いつか使う日のために」としまわれている。それを見るたびに「リフォーム会社に頼んでいれば、こんな無駄はなかったのになあ」と胸がチクチク痛むのだ。(つづく)
【リフォーム体験記(2)】はこちら→https://suumo.jp/journal/?p=1697
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