たとえば、エレベーターやエントランス、駐車場・自転車置き場などは「共用」とわかるけれど、窓枠などが個人で替えられないということは知らない人もけっこういるもの。
マンションでリフォームして良いところと、悪いところって、どう分かれてるの?マンション管理士事務所「なごみ」代表の平山晃さんに聞いた。
「マンションには『共用部分』と『専有部分』があります。『専有部分』は、一般的には所有者が購入したそれぞれの住戸をいい、共用部分は、簡単に言うと専有部分以外の全て。専有部分を除いた建物の部分、附属設備、附属施設などが『共用部分』と考えて下さい」
専有部分と共用部分
●専有部分一般的には所有者が購入したそれぞれの住戸。共用部分との境界などはマンションの管理規約で定められる。
●共用部分上記以外の全て。
うーん、わかりにくい……。専有・共用部分については勘違いも多く、トラブルも起こりがちらしい!
「勘違いされる最たるものは、ベランダやバルコニー。住戸についているので『専有部分』だと思われがちですが、実は共用部分です。また、窓や窓枠も共用共有部分であることが一般的。玄関扉は、内側だけが『専有部分』で、外側と側面(厚みの部分)は『共用部分』なんです。
そのため、マンションの大規模修繕工事のときなどには、玄関扉の外側と厚みの部分は塗られるけれど、内側はそのまま。逆にいうと、内側であれば好きに塗り替えたり、リフォームして良い箇所です」
窓や窓枠、ベランダが「共用」というのは不思議に思えるけど、単純に分けると「建物の外側から見える箇所」は「共用部分」になるということ。
「持ち主が好き勝手に塗り替えたり、形を変えてしまうと、意匠性が損なわれて資産価値が下がるなど、所有者全員の共同の利益を害する可能性がある、という理由もあってで、外観に影響する箇所は『共用部分』なんです」
その他に、リフォーム時に注意が必要な箇所を挙げてみたい。
●玄関前のポーチはリフォームNG。
●窓枠の内側に新たにもう1つサッシをとりつけて、二重サッシにするのはOK。今の一枚ガラスの窓を二重ガラスに取り替えるのはNG。
●3LDKを2LDKにリフォームするなど、住戸の中の『間仕切りの壁』に手を加えるのはOK。でも、住戸と住戸の間の壁(たとえば、101号室と102号室の間の壁など)は、穴をあけたり削ったりしてはNG。
●外に面している壁はリフォームNG。
●床は、フローリング材の交換はOKだが、床下のコンクリート部分はリフォームNG。
「ややこしいですが、建物全体のコンクリート部分や窓枠、窓ガラス、専有部分に属さない建物の附属物(ベランダの手摺り、玄関周りの新聞受けなど)はすべて共用です」
トラブルを避けるために、マンション購入の前には、「専有部分」をきちんとチェックしておくこと。また、リフォーム前には管理組合に相談したり、管理規約を確認することが重要だ。
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